清原さんの症例
彼女のあがり症は赤面を気にすることから始まっている。
中学2年の時の保健の授業で、赤面していることをクラスメイトに指摘され、その後冷やかされている内に、顔が赤くなっているところを人に見られまいと気にするようになっていった。
本人は保健の授業中になぜ顔が赤くなっていたかの理由を意識化することなく、ただ赤くなっていることのみが問題化されていった。
誰もが陥る罠ではあるが、意識下(無意識)で起きている内面の現象に気づくことなく意識上の問題で悩み続ける。
では無意識では何が起きていたのか?
幼稚園の時にいたずらされた心の傷(トラウマ)が中2の保健の性に関する授業中に反応し顔が赤らんでいた。成長とともにいたずらされたことの意味がわかり、深く悩むとともに、性に関して日頃から強い関心があった。
母親に話すこともできずに孤独だった。孤独であるが故に心に傷が深く浸透していった。友人関係の中でも心を開けなくなった。