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閉所恐怖症1.jpgそれいけかなえ隊 閉所恐怖症を催眠術で克服 前編

閉所恐怖症2.jpgそれいけかなえ隊 閉所恐怖症を催眠術で克服 後編


閉所恐怖症の番組収録が終わって・・・。 ディレクターとの打ち合わせ記録

昨日の藤本さんの閉所恐怖症に関してまとめてみましたのでご参考にされてください。

彼女の閉所恐怖の特徴としては、一人でいる時のみ起きるということ、暗いところで特に不安になること、MRIのような場所で上半身の圧迫に反応していること。
この3点が特徴でした。
一般に、閉所恐怖症は人が周りにいても狭いエレベーターの中やトンネルとか心理的に圧迫される空間で恐怖を覚えますが、一度何らかの場所で恐怖を体験すると、それに似たような場所、その時の恐怖を想起させるような場所でも起こるように段々とエスカレートしていき、本来の原因からつくられた恐怖感が起きる場所に一貫性がなくなってきます。
それゆえに、本人にとって恐怖が起きる原因が、訳がわからなくなり混乱し、いろんな場所に脅えるようになってきます。MRIの時の恐怖などがエスカレートしてしまっている例といえます。
だからこそ、閉所恐怖を起こす本当の原因を明確にする事で、思い込みによる恐怖をなくしていかなければなりません。

一般に見落とされてしまう、重要な真の原因が隠れている場合があります。
それは、幼児・学童期の狭い所での恐怖体験があったとしても、それを閉所恐怖症という日常生活に支障をきたすような症状として発症するには、過去(子供時代)もしくは発症当時の精神的環境が恐怖症を誘発しているという事です。長期に精神的苦痛をともない生活している時に発症します。もしくは症状を自覚します。

藤本さんの場合、時間の関係で詳しくは聞けなかったのですが、MRIの検査を受けられた当時も、精神的な不安や孤独感が無意識の中に起こっていたと想像できます。
中2の頃に家庭環境の中で精神的孤独感、両親に自分の事を理解してもらえず、かまっても貰えず、一人ぼっちの辛い寂しい感情に追い込まれ苦しんでいた時の抑圧された心の傷(トラウマ)が無意識の中から働きかけていたと考えられます。このトラウマが、小さい頃のお化けなどの植え付けられた恐怖と重なって夜の倉庫に恐怖を感じるようになっています。これは、閉ざされた空間に一人で夜中に置かれている環境が無意識に働きかけ、中学時代、精神的苦悶の中で居心地の悪い家の中で夜を過ごしていた頃のトラウマが症状を作り出していたと解釈できます。

彼女の家庭環境として、頻繁に起きる夫婦喧嘩と勉強ができる弟達ばかりがかわいがられ期待されて、自分一人が親からかまってもらえずに愛情を十分に受けることが出来ないでいることの不満。母親とのスキンシップも記憶が無いほど母親との距離感があったことで、母親からの愛情を求めても叶えられず諦めているが故に、家にいることが居心地が悪く家に帰りたくなく嘘をついて遅く帰っていたということが物語っているように、彼女は帰る事が憂鬱で家の中に入ることが苦痛でならなかった。だから。家の中に入るのに暗く狭い土管を這って入ろうとして、苦しくなって目覚めるという夢を頻繁に見ていたと理解できます。
彼女のこの夢は、親から愛されずかまってもらえず、家の中に自分の居場所が無い、辛い心理状態の象徴であったのです。暗く狭い入り口の中で彼女はいつも苦しんでいたのです。しかし、夜2時を過ぎると幽霊が出ると幼い頃に教えられていたので、深夜目が覚めても身体を硬くして目をあけてはおれなかった。また金縛りも経験しているだけに暗い空間での身動きが出来ない状態に過敏になってしまっていたのでしょう。

彼女が閉所恐怖症として症状を感じる時には、意識ではなく無意識の中で中学時代の精神的苦痛がトラウマとして影響していたといえます。

こういった精神的苦痛は心の奥深い所に抑圧されて普段は意識に上らない状態になっています。この抑圧されたトラウマが意識上に引き上げられ解放される状態をカタルシス(浄化)と呼んでいます。このカタルシスは彼女のように涙を伴って過去を振り返ることが理想であり効果的といえます。

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先ほどのお電話の件ですが、
普段の催眠療法のとき、いつもきまった手順があるのではなく
ほとんど無意識的に流れに沿って必要と感じる事を進めていますので、
後になってあの時に何をしようとしてたんだろうと分からなくなる事もよくあります。
それで電話を受けたときに即座に適確な返答が出来ずに申し訳ありませんでした。

ところで昨日藤田さんに暗い場面でいつもの恐怖感を味わってもらったのは、
そうすることで原因となった過去の出来事を引き出せないかと模索していたと思います。
普段経験する閉所における恐怖感で、一貫性がある部分や、本質的な共通の部分から原因となっている過去の出来事を引き出せる事もあります。
しかし彼女の場合は、何らかの過去の出来事というより、心理的な面が大きかった故にどうしても引き出せずに苦戦しました。
それで本来の催眠療法(心理療法)的手段に切りかえたというわけです。
もし、何か実際に恐い経験がもとになっているとすれば、その過去の体験が誘発されていたはずでした。

例えば、昨日、例としてお話したMRIで検査が出来ない男性の話ですが、
彼は、実際に数人の子供と肝試しで墓の中に落ちて恐い体験をしていました。
そういった思い出は、閉所における恐怖を思い出してもらうことで引き出せます。
彼が、MRIの検査を受けるようになった当時は、浮気そして離婚という問題を抱えていました。
そのように、精神的にストレスが大きくなっている時に、閉所恐怖を作り出すきっかけが思いもしない出来事で誘発されます。
彼の場合もっと以前には、職場の社員旅行の帰りに電車がトンネルに入ったとたん恐怖にかられ走り出したという経験も持っています。
この場面を思い出してもらっているとき、子供の頃墓の中から死に物狂いで抜け出し走りつづけた記憶が蘇っていました。
どちらにしても、このような恐い経験を誰もがしたとしても、職場における身体的ストレスとか何らかの精神的ストレスが長期にわたり続いた時に発症する場合があるということです。
何かありましたらまたご連絡ください。